いちばん左の犬🐶⑥ 武勇伝
ある日
らっぽんのドアが開いた
むぅを抱えて
ビルの関係者が立っていた
あれ？
なんでむぅが？
「むぅが目の前の道路を
渡ろうとしてました！」
え？！
いつの間に外に？！
全く気が付きませんでした
むぅは
好奇心旺盛
いつでも
どんな場所へも行ってしまう
リードなしで散歩してる人
うらやましい
むぅは
呼んでも
来ない
ある時
立って抱っこしてるスタッフの手から
むぅはもがいて
床に
頭から落ちました
その晩
少し動きがおかしくなり
半日かけてMRIを撮りに行き
結果
異常なし
からだを見たら
アゴか頸椎が歪み
神経異常で
動きがおかしかったと
気づきました
ある時は
ビジターさんの膝に飛び乗り
その方がそのまま急に立ち上がったため
その反動でむぅは飛ばされて
床に強く
落とされました
はじめて大声で何回も鳴き
駆けつけると
動けなくなっていました
骨折？！
すぐに
緊急病院を調べ
パソコンで調べて
ほんの5分くらいたったころ
むぅは
馬が跳ねるように
歩きだしました
もう！なおったの？
何事もなかったかのよう
ある時
虫にひどく喰われてしまい
からだをかきむしっていました
あまりにかきむしっているので
見てみたら
10円禿げみたいに毛が抜けるほど
かきむしっていた
どれだけ痒かったのか！
と思い
テーピングして包帯巻いて
病院に連れて行くと
猫用のエリザベスカラーという
首に巻くメガホンみたいなやつ
をつけられて
こんなやつ
当時はこういうのしかなかったと思います
が
ぃまは
こんなのや
こんなのや
いろいろかわいいのがでてます
猫用なので
足の短いむぅには少し大きくて
下向くと地面にカラーがついてしまう
つっかかって
一歩も
動けない
動いているのは目だけ
かわいそう
でも
治るまでは
何もしてあげられない
かなりのストレスだろうなぁ
それでも
つけとくしかないので
そう
思って心配していたら
2日後には
カラーしたまま
ベッドに飛び乗っていました
スゴイ🐶
適応
車に5時間乗せたとき
膝の上に乗せてたら
急に体温が上がってきました
何かと思ったら
おしっこ漏らしてました
ずっとじっと黙って
我慢していた
やっちゃった
って顔
してました
もともと吠えないですが
あまり
主張しなくて
自分でなんとかしようとするところが
あります
いつも
らっぽんでは
ベランダで用を足していて
スタッフによる自動ドアのごとく
ベランダのドアの前でじっと待ちます
誰かが開けてくれて外に出て
中に入ったら誰かが閉めてくれる
という生活をしてました
自分でモノに触れることは
なぜか
一度もなかったです
たまに
中にいると思い間違って
閉めてしまったことも
何度もあり
真夏の昼だろうと
真冬の夜だろうと
ただただ
ハチ公のように
ベランダで
開くのを待っていました
ふつうは
ガリガリやったり
吠えたりして
存在を主張すると思うのですが
なぜか
それをやらない
自分のことは自分で処理する
そんな
変なプライドを持った犬でした
なぜか
モノは自分で動かせません
おやつを透明のカップでフタすると
押せばかんたんに倒れるので
それで食べちゃうと思うんですが
一度も自分で開けたことはありません
どんなに小さなモノでも
床に置いてあれば
そこは
絶対に通らない
だから
いつも通れるように
床に置くものに気を使いました
むぅにはそんな
武勇伝がたくさんありますが
書けないこともあります
危ない目に何度もあっているのに
なぜか
大きな怪我にはならないし
怖がることもなく
物怖じせず
緊張もしない
動物病院ではあくびをするくらい
動じない犬でした
いつしか
気づきました
とても
運のいい犬なんだと
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